東雲さんから頂いたSSに挿絵を付けました。
「ん…ここは……?」
ぼんやりとした意識のまま、アルカは目を覚ました。
体中があちこと痛む。
目の前は薄暗く、状況の確認が困難だった。
とりあえず、アルカは起き上がろうとしたが、それは不可能だった。
今の自分は、両腕を鎖で天井から吊るされ、また別の鎖が足を開いた状態で拘束している。
今の自分は鎖で完全に宙に浮かされ、自力での脱出は困難であった。
おまけに、胸は露出され、ショーツも剥ぎ取られ、大切なところが露になっている。
「な、これは……」
恥ずかしさのあまり声を上げるが、それ以外はどうしようもできない。
僅かに体をよじっても、鎖がジャラジャラと鳴るだけであった。
「よう。ようやくお目覚めか?」
ドスのきいた低い声。
アルカはようやく、その部屋に自分以外の別の誰かがいることに気がついた。
その人物には見覚えがあった。
「アトシュ?」
真紅の鎖の若頭、アトシュ。
そこでだんだんと思い出してきた。
自分は。いや、自分たちは、真紅の鎖と戦っていたということを。
混戦が続いていたことは覚えているが、自分が今こうして捕らわれていることを考えると、自分たちは敗北したのだろう。
「他のみんなはどこ?」
一番気がかりなのは、仲間たちのことだ。
他の仲間たちもこうして捕らえられているのだろうか?
そんな疑問は、目の前の敵がすぐに答えてくれた。
しかも、最悪の答えを。
「他の奴らは、別の部屋にいるさ。俺様が用があるのは、てめぇだけなんでな。あとの奴らは、部下の好きにさせてる」
「なっ!みんなに酷いことしないで」
「知るかよ。てめぇらには、散々煮え湯を飲まされたからな。憂さを晴らしたいやつは大勢いるだろうさ」
「そんな……」
助けようにも、自分は鎖で拘束され、身動きがとれず、頼みの仲間たちも捕らわれてしまっている。
絶望的な状態だった。
「さて、てめぇも起きたことだし。そろそろ俺様の憂さを晴らさせてもらおうか?」
「え?」
言うが早いか、アトシュはアルカの後ろに回りこみ、その胸を鷲づかみにした。
「なっ、ちょ…ちょっと、何を……」
アルカは思わず顔を赤らめるが、アトシュはかまわず胸を揉みしだいてくる。
「てめぇは最初から気に入らなかったんだ。嬉しいぜ。やっとてめぇの体を好きにできるからなぁ」
胸を揉まれ、乳首を抓まれ、更には秘所も愛撫される。
「ん…、い、いやぁ……」
自然とアルカの口から声が漏れる。
「かかかっ。おい、湿ってやがんぜ」
「ん、ち、ちが…。そんなわけ…ない……」
口では否定するも、アルカの秘所から愛液が溢れてきているのは、否定しようがなかった。
自慰もろくにしたことがないアルカと、今まで幾人もの女をレイプしてきたアトシュ。
経験の差は絶大だった。
「そーらっ。イッちまえよ」
アトシュの指が、アルカの秘所を激しく掻き回す。
「ん、いや……。やだやだ、ダメーーーーーっ!!!」
アルカの体が大きく痙攣する。
イッてしまった。憎むべき、敵の手で……。
「さて、それじゃ、そろそろ頂くとしようかね」
「……?」
イッったばかりで放心状態のアルカは、アトシュが何を言っているのか分からなかった。
しかし……
「なっ!い、いやーーーっ!!やめてっ!それだけは許してーーーっ!!!」
アトシュの凶悪な肉棒が、アルカの秘所にあてがわれる。
アルカは必死に抵抗しようとするが、鎖に繋がれた体では、身をよじるのがやっとだった。
「許すわけねぇだろ。おらぁあああっ!!!」
「い、いやぁぁぁぁぁぁあああああっっっ!!!」
ブチブチブチッ、という音が聞こえたような気がした。
あまりの痛みに気を失いそうだったが、次なる痛みがそれを許してくれなかった。
アトシュが腰を激しく動かしてきたのだ。
「んっ、い、いやぁっ!い、痛い……。やめてぇ……」
突かれるたびに、子宮がズキズキと痛む。
しかし、それだけではない。
「な、なんで……」
胸の奥から湧き上がるもの。
これは一体なんだろか。
「ははっ、どうだ。気持ちいいだろう?」
「そ、そんなわけないっ!」
「はっ、口では何とでも言えるがな、体は正直だぜ。俺の物をすっぽり咥えて離さねぇ。結局てめぇも、ただの女ってこった」
「ち、ちが……」
「違わねぇさ。女なんてな、男の肉棒咥えて、ただよがってればいいんだよ。召喚師より、肉奴隷の方がお似合いなんだよ」
「そ、そんな……。わ、たしは……」
「はっ、まぁ、おしゃべりはここまでだ。俺様の熱いザーメンを、たっぷり子宮に注いでやるよ」
その言葉に、アルカの脳に、最悪の状況が浮かぶ。
「やぁっ!やめて!それだけは、許して!」
「かかかっ。さっきも言ったろ。許さねぇよ。そらっ、喰らいなっ!」
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああぁぁぁぁっっっ!!!!!」
アトシュの熱い精液がぶちまけられ、アルカはこの日2回目の絶頂を迎えた。
「はぁ…、はぁ…、はぁ……」
度重なる絶頂に、肩で息をし、顔は涙と涎でグショグショだった。
だが、悪夢はこれで終わりではなかった。
「おらっ。なに呆けてやがる。まだ終わりじゃねぇぞ」
そう言うと、アトシュは再び腰を動かしてくる。
「なっ!い、いやっ、やめてっ!少し…休ませてぇ……」
「はっ、馬鹿がっ。たった一回で終わるわけねぇだろ。俺様に逆らったこと、徹底的に後悔させてやるから、覚悟しろよっ」
「やぁっ!もう…もう、許してぇっ!」
アルカの悲痛な喘ぎ声は、その日途切れることはなかった……。