夜木沼 伊緒

SSを投稿させていただきます。スクールガールストライカーズの夜木沼伊緒です。

「…っ。くっ……うぅ……」
「あら、やはり……あまりにも、あっけない」
地に伏せ、息も絶え絶えといった様子で呻く少女の傍らに不敵な笑みを湛え立つ
――否、浮かぶ一人の女性。

とある日のエテルノでの空き時間。手持ち無沙汰になるならと
一人メモカを用いての自主訓練に励んでいた少女、夜木沼伊緒の前に
突如として現れた宿敵、モルガナ。
一人きりの、こんな時に!
他の皆を呼びに行くか、それとも異変を察知した皆が駆けつけてくれるまで耐え抜くか
そもそもそのような隙も時間も与えられるのだろうか。
伊緒がそう逡巡するその一瞬……動き出す前に、全てが決してしまっていた。

「あの時以来、少しばかりはと期待してはみましたが……やはりこんなものですか」
モルガナとの初めての邂逅、何もできなかったその時と違い
二度目に対峙した時には、対抗法を見出しどうにか退かせることが出来ていた。
そして次に会う時のためそれを少しでも習熟させるためのこの自主訓練。
その最中に突然彼女に姿を現されたとなれば――不意をつかれてしまったといえど――このような
結果となってしまうというのは自明のことであった。
「モルガナ……あなた、一体……」
「何の目的で、ですか?そうですね……ではせっかくですし、少し遊ばせてもらうことにいたしましょうか」
モルガナは薄ら寒いものを感じる、そんな笑みを浮かべる。
遊ぶとは何だと、そう問おうとした伊緒の声は切り替わっていく境界の狭間に消えていった。

「うわっ、な、なんだ!?」
伊緒の前に現れたのは、どこかの制服を着た、自分と同じ年頃と思われる男たち。
「ここって、つまり……」
「えぇ、ご想像の通り。現実の、どこかの学校、ですよ」
追ってモルガナも現れる。
突然目の前に2人の女性が現れた。そんな事態に男子生徒たちはざわめいていた。
それはただ目の前の事態に対する驚きだけでなく――

「見ろよ、あの格好……」

モルガナと対峙した先の一瞬の戦闘。それにより伊緒の戦闘服はところどころが破け
白い肌を晒してしまっている。彼らのざわめきはそんな伊緒の姿による興奮の色も含んでいた。
「――ッ!!」
伊緒が己の格好を認識し、その顔が羞恥に染まったのを見てか、モルガナが告げる。
「どうやらあなたの格好が彼らの興奮を煽ってしまったみたいですし……彼らを、鎮めてあげては如何です?」
「なっ……そんなこと……!」
「出来ない、ですか?でしたら、私としては別のことで遊ぶのというのでも…」
「……!!や、やめて!!」
モルガナの表情に黒い物を見た気がした伊緒が叫ぶ。
彼女の言う別の遊びは、きっと彼らの命が危険に晒されるものなのだと伊緒の直感が告げていた。
「駄目と言うのですか……。あなたは自らの置かれた状況が、わかっていると思いますが?」
「……す、する……するからっ……だから、彼らは……」
「ふふっ、お利口さんですね。えぇ、勿論、約束いたしますよ」
そう言うとモルガナは周囲の生徒の中から一人を連れ出し、伊緒の前に立たせた。

「い、一体……何が……ッ!?」
事態が飲み込めず戸惑う男子生徒の股間に、おずおずといった感じで手が触れたかと思うと
彼のペニスは伊緒の手によって外へさらけ出されていた。
(男の人の……こ、こんなに……大きいの!?)
伊緒の姿を見ていたことで既にいきり立っていたペニスは
初めてそれを見る伊緒を驚かせるには充分すぎるものだった。
「ほら、彼が待ってますよ。早く、始めてあげなさい」
「!む、むぐぅっ!?」
初めてのモノを目の当たりにし、思考が停止してしまっていた伊緒に痺れを切らしたモルガナは
あろうことか、伊緒の頭を押し強引に、ペニスを口に含ませた。
「んっ、んぐっ……んぅぅ!!」
「そのままでは駄目でしょう?しっかり奉仕してあげなくては」
モルガナの言葉の裏に、また殺気を感じ取った伊緒は覚悟を決め、舌を動かし、行為を開始する。
「ん……じゅるっ……」
「うっ、くっ……」
性的な行為の経験などない伊緒だ。フェラチオもたどたどしく、生み出される快楽も少なかったが
伊緒の姿やこのシチュエーションによって、男子生徒の興奮は少しずつ高まっていた。

そんな中、モルガナが男子生徒に囁きかける。
「せっかくです。彼女にしてほしいことがあれば、なんでも言えばいいのですよ?彼女はしっかり、応えてくれますから」
その言葉に伊緒は反論したい気持ちでいっぱいだったが、生徒たちの命を盾にされている以上
逆らうことなど出来ようもない。
「じゃ、じゃあ……胸でも、して、ほしいです……」
「だ、そうですよ。早くしてあげなさい」
モルガナにも急かされ、伊緒は一度フェラチオをやめ、誰もが目を引くその大きな胸に
ペニスを挟み込み、先端を再び咥えた。
「うわっ……す、すげぇ……!」
伊緒の大きな胸と、咥えられた先端を撫でる舌の感触。
それらに包まれ、男子生徒の興奮は一気に高まる。
「ん……ちゅっ……ん、んぶっ!?じゅぶっじゅるるっ!!」
「っ……はぁっはぁっ……!!!」
昂ぶった男子生徒は我慢ならないとばかりに、伊緒の頭を掴み激しく腰を振る。
あまりの事態に、伊緒はただただされるがままになっていた。
「くっ……はぁっ……!もう、出る……出すぞ……!!」
「んぅっ!?んっ!じゅっ、じゅるっ!じゅぷっ!!んっ……んぅぅぅぅぅっっ!!」
伊緒の口内に精液がはじける。その勢いに思わず伊緒は精液を飲み下してしまい
勢いを受け止め切れず溢れた精液は伊緒の胸を、体を汚していった。

SGS03

「うっ……けほっけほっ……」
「ふふふ、なんとも、素敵なお姿になりましたね」
射精の勢いに喉をつかれたことで咳き込む伊緒にモルガナが語りかける。
「こ、これで満足……?これで、彼らは……」
「私が満足だったとして……ですが、彼らはどうなのでしょうね?」
「えっ……?」
伊緒の問いかけなど意に介した風もなく、モルガナは周囲を見回す。

「あなたは……これで満足ですか?」

先程まで伊緒が奉仕をしていた生徒に。

「あなたたちは、今のを目にして……彼女のこの姿を目にして……このままで満足ですか?」

伊緒の痴態を眺めていた周囲の生徒たちに。

「……あ……ぅあぁっ……」

伊緒は全てを悟る。

その後の絶望も。

「ほら、いくらでも『遊んで』、いいんですよ?」

「い、いた!みんな、見つけたんだよ!!」
異変を察知したものの、そこには何もなく、また伊緒がどこにも見あたらない。
それを受け、必死に伊緒を捜索していたアルタイル・トルテの面々は
ようやく、元凶であろうモルガナの姿を見つけ出した。
「伊緒ちん、そこに!……ッ!?」
駆けつけたメンバーがそこで目にしたのは、多数の男子生徒に嬲りつくされ
彼らの精液で身体を汚され、そして未だなお、陵辱に喘ぐ伊緒の姿。

SGS04

そして――
「おや、待 っ て い ま し た よ」
新たな存在に気づき、語りかけるモルガナの微笑みに
自分たちの身にこれから何が起こるのかを、彼女たちは感じ取った気がした。

 

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